ストリーミングはこちら https://youtu.be/bHJ7zfYM7cY
みなさんこんにちは。めがねの仲間セッション第1回スタート、日本眼鏡技術者協会 事務局の木村と申します。全国の皆さんどうぞよろしくお願いいたします。
めがねの国家検定、めがねで唯一の国家検定、めがねに関する技術や知識を通じて、広く社会に貢献しようという者たちが集まり、全国にいらっしゃる眼鏡作製技能士9000名がつながっています。ならば、その9000名が元になり発信したり、繋がりあったりできるのではないかとお声がけしたところ、オンラインの時代に遠く離れていてもあっという間です。
めがねってなんだ。人の目に装着してレンズにより云々という使う器具、人間の身体にぴったり寄り添い役立ってきた長い歴史の中で、本質を見るめがね、今の時代はちょっとネガティブに言うと、偏った見方をするめがねをするとも言われますが、そういうことを乗り越えて、めがねを通して、未来を展望していこう心持ちがあると思います。そういう心持ちで店頭で働くみなさん、技術に懸命に取り組むみなさん、そこに来てくれるお客様、メーカーのみなさん、眼科医のみなさん、個人経営であろうが大手チェーンであろうが多様な毎日の体験と心にワクワクと力があるはず、是非直接の言葉で実感していこうという主旨です。
開催に先立ってたくさんのメッセージいただきました
人生をより良い方向へ変える力を持ったメガネ(鳥取)眼科医師や機能訓練士との関係(福岡)、めがねは脳や身体の健康を守るもの/次回登壇希望(静岡)、検定員をやってみたいです。自社の仲間のスキルアップが出来る技能士になりたい(千葉)、是非とも国家検定員に関わりを持たせて欲しい。自身の色々な見聞を広めたい、業界に資格を浸透させたい(出雲)今後、海外で活躍する眼鏡作製技能士も増えてくる。眼鏡作製技能士の名簿に海外の欄を(上海)、全国の状況を把握したい(北海道)、初回ですのでどんな意見が出るか楽しみ(福岡)、岡部さん、大澤さん頑張ってください(*‘ω‘*)(東京)
それでは、メガネドラックの大澤 勇貴さん、アイジャパンの岡部 信孝さんです。今日はどうぞよろしくお願いいたします。
岡部さん 私は眼鏡作製技能士がどんどん増えていかないと市場規模も大きくならない、また、こういう取り組みを、我々技能士から全国のメガネ屋さんや眼科の先生、さらには一般の消費者まで広げていきたい、その記念すべき1回目に出ることができて光栄と思いつつ、緊張してます。
大澤さん ただ緊張それだけです。一人の眼鏡作製技能士として何かのお役に立てるよう、この場で思ったことを言えればと思っています。
今日は、お二人からご自身のこと、取り組んできたことやこれからについて、生の言葉でお話しいただきつつ、みなさん寄せられた質問をぶつけさせていただいて、お互いにインタラクション、最後には会場からも顔を出してもらえればと思います。
アイジャパン株式会社の岡部と言います。協会の中では試験実施委員会の副委員長と東京のブロックリーダーを兼任しています。どうぞよろしくお願いします。アイジャパンのビジョン&ヒアリング・ケア事業部 営業企画でメガネや補聴器を扱ってます。弊社は、埼玉中心に約40店舗、アイメガネとSTYLE CLOSETという屋号で今年創業60周年、社内の教育担当として店舗スタッフのレベルアップに勤めてます。東京眼鏡専門学校を卒業して、一級眼鏡作製技能士です。私は今43歳ですが、就職氷河期にあたり、手に職をつけよう思ったのが眼鏡学校に入った理由です。プライベートではカメラ好き、体重の増減が激しく太ったり痩せたりを繰り返して今最重状態です。
眼鏡作製技能士が増えると、生活者に対して高い技術とサービスのレベルでメガネを提供できるようになります。全国のメガネ屋さんのうち1万5000人がまだ資格未取得、全員取ってくれたら。眼鏡作製技能士を一つのブランドとして捉えることもよいと思います。
今、SNSやネットショッピングが盛んな中、より良い顧客体験が重要です。特にメガネにおいては、実店舗での体験がメインですから、視力測定、フィッティング、加工技術をしっかりとやっておかねばならない。それがしっかりできていれば、ファンができて、好感認知度も向上、メガネに困った時に技能士を思い浮かべる純粋想起率も高まり、循環されていく。1万5000人の方がしっかりと資格を取って、より良い顧客体験を一緒に大きくしていければ、市場もどんどん広がっていくと思うからです。
私は、今後の眼鏡店のあるべき姿を、より良い顧客体験を増やすことにあると思っています。ただ、顧客とのコミュニケーションだけを頑張っても、よいメガネを提供できないと共感や期待が生まれない。共感、期待に応えるためには、1つ1つの工程(測定、調整、加工)を丁寧に組み立てる。そして、業界全体でファンを増やしていく時代です。
だからこそ、メガネに従事する人全員に資格を取ってもらって、全国の仲間をどんどん増やして、一緒に取り組んでいきたいと考えています。
お仕事柄からもいろいろなことを考えていることがよく分かりました。埼玉アイジャパンの岡部さんたちは、日頃から、本当は我々が協会としてやらなければならない業界全体のことに、どんどんご参加いただいていることに厚く御礼を申し上げます。突っ込みますよ(笑) 岡部さんの最初は、就職氷河期に手に職をと、メガネじゃなくても良かったのだと思いますが、どう変わったのでしょうか。
メガネのきっかけは、当時近所に住んでいた某大手チェーンの役員の方に眼鏡学校を紹介されたことでした。世田谷の校舎に体験入学して、興味を持ちました。メガネは、医療的な側面からファッションまで勉強することが多く、全然飽きない、まだまだ足りない、追及できることがあるとのめり込むようになりました。
止まない追求、楽しそうですね。生活者が快適なメガネを技術者がイキイキとつくるという岡部さんの強い思いは、ご自身のどこから出てくるのだと思いますか。
社内で教育担当の役割を担っていたり、協会の仕事をしてく上で会長のメッセージなど共感できる機会がたくさんあるからでしょうか。
その共感も最初からではなかったと思います。いろいろと経験を踏む中でどう共感を持つようになりましたか。
そうですね、お店の店長をやったり、教育も担当する日々の中で思いは強くなりました。弊社社長の澤田がよく使う「豊かさ」という言葉が、まさにそれに尽きる感じです。それも自分たちだけではダメなんですよね。
岡部さんは、自分だけじゃダメだった瞬間はこれまでありましたか。
私自身はそこまで大変なことはまだありませんが(笑)、やはり、お客様もメーカーさんも地域のみなさんも全員が関わっていかないとならないなとは思います。
そういう気持ちを醸成してきた今の職場において、全国のメガネ仲間に伝えたいユニークなことがあれば、是非教えてください。
ユニークというより苦行に近いかもしれないですが、資格を持ってない方は資格を取って欲しい、すでに持っている方はこれからの方をサポートしてほしいというのがすべてです。
初めまして。メガネドラック自由が丘店長の大澤と申します。本日はメガネの仲間セッションに参加させていただき、ありがとうございます。
私のメガネ歴、初めてかけたのは中学1年生、遠方が見づらくなってきて、近所のメガネ屋で購入しました。当時、私は内気でシャイな子供で、メガネをかけることで友達にどう思われるか不安だったのですが、店員さんに、似合うよ かっこいいよと言われて吹っ切れ、その頃から色々なことにチャレンジできるきっかけになった記憶があります。時は経ち、今その小さい頃にお世話になっていたメガネ屋、メガネドラッグで働いていることに、眼鏡と私の人生の不思議な縁を感じます。
私は、2022年に眼鏡作製技能士2級に合格、2023年に1級に合格しました。検定試験はとても大変でしたが、国家検定資格を取った今、眼鏡技能作製技能士として以前よりも自信を持って日々の業務に取り組むことができています。そして、これからも日々の業務を通じて、お客様にとって大切な眼鏡を快適にかけていただくお手伝いができる眼鏡作製技能士であり続けたいと思っています。
また、1人でも多くの方に眼鏡技能作製技能士を目指していただけるよう、人材を育てたいとも思っています。私は、2024年に技能検定員になり、検定試験のお手伝いをさせていただいた時、試験を受けている方々の一生懸命さを肌で感じました。メガネのことを極めようと試験に取り組んでいる姿に感動したのです。
私のように眼鏡学校を卒業していない者でも、しっかりと勉強して日々の技術を磨いていれば眼鏡作製技能士になれます。試験を受けようか迷ってる方はまずは一歩踏み出していただければと思います。
純な熱い思いが伝わってきますよね。本当に偶然なのでしょうか。最初にメガネを買ったところで今度はメガネをお客様に進める立場になっているというのは、どういう縁やきっかけだったのでしょうか。
みなさんも初めて見た映画や初めて買ったCDを覚えていることがあると思います。私もこの初めて買ったメガネのことを今でもはっきりと覚えています。その時の店員さん、メガネドラッグの店員さんが本当に親切にフレームを探してくれました。自分からこんなメガネが欲しいと言えない内気な私に、とてもかっこいいね、大きさもぴったりだよ、学校で最近何流行ってるの、しっかりと私の話を聞いて褒めながら、メガネを案内してくれたことを覚えてます。
自分の就職を考えた時分には、アルバイト経験もあって、目の前にいるお客さんに喜んでもらいたい、接客業をやりたい。真っ先に思い浮かんだのが、初めてメガネを購入したメガネドラッグで働くことでした。それから24年間働き続けています。
ずっとこの仕事をしていて、モチベーションが高まるのが、お客様からのありがとうという言葉です。その言葉がずっと私の背中を押し続けていて、24年を辞めることも転職することもなく迎えることができたと今になって思います。買った店に就職したのは偶然かと言われれば、必然としか言いようがないと思います。
最初に買ったのはどんなメガネだったのですか。
スーパー・マンのクラーク・ケントに憧れていて黒いセル枠のタイプを購入しました。授業中は地球上の仮の姿で、教室を出たらスーパー・マンに変身するつもりでいました。
今自由が丘店長として、もし当時の自分のようなお客さんが来たら何を勧めますか。
お子様の年齢にもよるのですが、似合うことやかけたいかけたくないも大事ですが、サイズ感や大きさといった基本的なところがしっかり調整できていないと全体が無意味になってしまうと考えるようになりました。その辺りが眼鏡作製技能士を取ってから見方が変わったと思います。
お客様にありがとうと言ってもらえるようにと積み重ねてきたのだと思います。大切なメガネを快適にかけていただくためのお手伝いができる店員とはどういう店員でしょうか。大澤さんがそうなれた瞬間はどういうものでしたか。
1つ目はお客様が何に困っていて何を必要としてるかしっかりと聞ける店員、2つ目はその要望に応えられる知識や技術がある店員だと考えています。私が近付くことができた瞬間は、お店に眼鏡作製技能士の方はいますかとお客様がいらっしゃいました。眼鏡作製技能士のホームページから当店を検索してきたそうで、今までいろいろ調整をしてみたがうまくいかずどうにかしてほしいということでした。
(作成中、順次掲載していきます)